あの勉強は、どこに効いたんでしょう。 − "回ってくる仕事" −
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管理職になってから、FP3級と簿記の勉強をしました。
あの勉強が役に立ったのかどうかは、気になっていました。ただ、思い浮かべていたのは、まだ覚えているかどうかと、会社から何か言われたかどうか、くらいだった気がします。
こうして振り返ってみると、前なら僕のところに来ていなかった話が、いま来ています。
前は、僕のところに来ない話でした
いま僕のところに来ている話の中に、前なら来ていなかったものがあります。
🧾 この章の話
いま僕に来ている話と、前に来ていた話を並べた章です。
上司や同僚から来ます。以前、僕のところに来る話は、技術的にどう実現するかが中心でした。
最近は、少し違う話も来ます。
ある目標に対して、何に取り組むのか。その数字には、どんな根拠があるのか。
上司
僕は、自分たちの取り組みを整理して返しました。会社として持つ数字の、根拠になるようにです。
同じ考え方で他の部署の分もまとめれば、数字の根拠がある回答になります。そう伝えました。
何で測るかまで、出した場面もありました
目標は、上へ行くほど大きな言葉になります。それ自体は、自然なことだと思っています。
その目標に対して、何をどう測るかまで含めた具体例を出す場面もありました。
取ったあと、会社の紙は何も変わっていません
資格を取ったあと、手当も、肩書きも、評価のコメントも、変わりませんでした。
少なくとも、僕が覚えている限りでは、何も動いていません。当時は、それで納得していました。
当時の僕
不満だったわけではありません。
そもそも、資格を取れば社内評価が上がると思って始めたわけでもありませんでした。取ったのは、管理職になって、お金や数字を理解して判断する場面が増えたからです。
お金の基礎を学んで、自分の判断が変わった話は、前に書きました。今回は、もう一つ変わっていたもののほうを書きます。
覚えているか、会社から何か言われたか
役に立ったかどうかを考えるとき、僕が見ていたのは、そのあたりでした。
どちらにも、はっきりしたものは出てきませんでした。
ポイント:僕が見ていたところ
- 自分が、まだ覚えているか
- 会社から、何か言われたか
僕に聞かれることが、変わっていました
僕のところへ回ってくる仕事が、前とは違うものになっていました。
技術の話に加えて、数字の根拠や、何で測るかまで聞かれるようになっていました。
技術の話に限らず、それ以外の場面でも、僕を思い浮かべてもらえることが増えたように感じています。
学んだことで、自分の発言に芯ができた感覚があります。その芯は、経営に近い人ほど、伝わりやすかったように思います。
管理職になると、安全にこなせる仕事ばかりが回ってきやすい、という話を前に書きました。今回は、それとは別の向きで、来る話が入れ替わっていた話です。
資格だけが理由だとは、思っていません
外の会社の経営者の方と話す機会なども、ありました。そこで得たものも、大きかったです。
ただ、簿記やFPで基礎を持っていたぶん、以前よりその話を理解しやすくなったように思います。
ナギ
根拠を聞かれたときに、話していること
資格を取りました、と知らせて回ったことはありません。
「どうしてそう考えるの?」と聞かれることがあります。そのときに、根拠の一つとして、簿記やFPで学んだ考え方を話すことがあります。
仕事の中身を言葉にしたものは、職場で伝わりやすいと感じています。仕事の外で取ったものは、そのままでは見えるところに出ませんでした。
見え方が違うだけだと思っています。
同じ調査の中に、近いことを答えている人がいました
国の調査でも、近いところに答えが集まっていました。
厚生労働省の令和7年度「能力開発基本調査」(個人調査)では、自己啓発をして役に立ったと答えた40代の正社員のうち、「現在の仕事の幅が広がった」を挙げた人が61.4%でした。示されている年齢階級の中で、いちばん高い割合です。
同じ人たちの中で、「社内での評価が高まった」を挙げた人は10.4%でした。
ポイント:数字の読み方
- 自己啓発が役に立ったと答えた人の中での割合
- いくつでも選べる形式なので、足し算も引き算もできない
役職別(正社員)で見ると、自己啓発に問題を感じていると答えた人のうち、「結果が社内で評価されない」を挙げた割合は、課長相当職が19.3%でいちばん高くなっていました。
出典:厚生労働省「令和7年度 能力開発基本調査」(個人調査・第12表/第13表〔e-Stat詳細統計表〕/複数回答。第12表は自己啓発が役に立った人を100、第13表は自己啓発に問題を感じる人を100とした割合。役職は自己申告の区分。「結果が社内で評価されない」は課長相当職19.3%に次いで、係長・主任相当職が17.7%。個人調査の対象は20,127人・有効回答率43.9%)
調査が聞いているのは「仕事の幅」で、僕の言う「聞かれること」と、そっくり同じではありません。ただ、僕に起きていたことも、これに近いのだと思います。
「身についたか」を、普段は考えていません
正直に言うと、勉強が身についたかどうかを、僕は普段、確かめていません。
細かい内容は、かなり忘れています。いま試験を受けろと言われたら、かなり怪しいです。
でも僕の中では、簿記やFPで学んだことは、お金の世界の「あいうえお、かきくけこ」に近くなっています。考えるときに、意識して取り出さなくても出てくるものです。
ナギ
こうして振り返ってみると、前の僕のところには無かった話が、来ていました。
役に立ったか分からないときは、前の自分には来ていなかった話が、いま来ていないかを見てみる。
僕から言えるのは、そのくらいです。
まとめ|僕が見ていたのは、自分と会社でした
学んだことが役に立ったかどうかは、覚えている量や、会社が言ってくれることだけでは分かりませんでした。
資格を直接使ったかどうかでも、評価のコメントでもなく、僕の場合は、回ってくる仕事の側にも変化が出ていました。資格だけの力だとは、いまも思っていません。
🗃 学んだあとに、変わっていたもの
- 手当も、肩書きも、変わりませんでした
- 僕に聞かれることが、変わっていました
最近あなたのところに来た話の中に、前のあなたには来ていなかったものがあるなら。学んだことがどこにつながったのかを考える、手がかりになるかもしれません。
※この記事は、一人の管理職の一次体験です。仕事の内容・時期・相手は、個人や会社が分からない形に整えています。相手の言葉は、意味を変えない範囲で整えています。資格を取れば仕事や評価が変わる、という話ではありません。
— Calmly. Surely. —
求人の「仕事内容」を見に行くことがあります
社内では、いま僕がやっている仕事に、決まった呼び方がありません。それを外の人がどう書いているのかは、求人の仕事内容の欄に出ていることがあります。
年収のところを見に行く話ではありません。自分がいましている仕事を言葉にするときの、参考にしています。
僕はいまも、同じ会社で働いています。
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